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窓の結露がひどい家の根本対策 — 内窓リフォームという選択肢と2026年の支援制度

初出 最終更新 9分で読めます
結露した窓ガラスと内側に立てた内窓、窓の外の雪景色を描いたイラスト

この記事の要点

  • 窓の結露は、外気で冷やされた窓の表面に室内の湿った空気が触れ、露点を下回ることで起きます。拭き取りやグッズは出てきた水分への対処で、発生する条件そのものは変えにくいものです。
  • 発生条件を変える根本対策には、内窓の設置・ガラス交換・サッシ交換など、窓の断熱性能を高める工事があります。工事の規模と手軽さはそれぞれ異なります。
  • 窓の断熱改修は住宅の省エネにつながるため、国の支援の対象になっています。お住まいの自治体が独自の上乗せを設けている場合もあります。
  • 賃貸か持ち家か、いつまでに手を打ちたいかで、取れる対策は変わります。状況別に整理して考えるのがおすすめです。

補助上限額

1,000,000

条件により変動・詳細は制度カード

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冬の朝、窓が水滴でびっしりと濡れている——毎日拭き取っても、翌朝にはまた元どおり。そんな結露に悩まされている方は少なくありません。サッシの下にたまった水がカーテンや壁を湿らせ、黒っぽいカビが出てきて気になっている、というご相談もよく耳にします。

検索して出てくるのは、吸水テープや結露防止スプレー、こまめな拭き取りといった対策が中心です。これらは出てきた水分をなんとかする工夫としては役立ちますが、「そもそもなぜ結露するのか」という発生の条件までは変えにくい、という弱点があります。

この記事では、結露がなぜ起きるのかというしくみから整理し、運用でしのぐ工夫と、家の側を変える根本対策までを地図にします。そして、根本対策にあたる窓の断熱改修には国や自治体の支援制度がある——という点までご案内します。

なぜ窓に結露ができるのか

空気が含むことのできる水蒸気の量は、温度によって変わります。暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことができ、冷えるとその量は少なくなります。含みきれなくなった水蒸気が水滴となって現れる現象が結露で、水滴になり始める温度は露点と呼ばれます。

冬の窓ガラスは、外の冷たい空気で冷やされ、表面温度が下がっています。そこへ室内の暖かく湿った空気が触れると、窓のすぐそばの空気が急に冷やされて露点を下回り、ガラスの表面に水滴がつきます。これが窓の結露です。背景には窓の表面温度の低さがあると考えられます。

ここがポイントです。吸水テープや拭き取り、結露防止スプレーは、出てきた水分への対処や広がりを抑える工夫です。一方で、「窓の表面温度が露点を下回る」という発生の条件そのものは変わりません。だから、拭いても拭いても翌朝にはまた結露する、ということが起こります。窓辺の結露が毎年のように続く家では、窓の断熱性能が低く、表面温度が下がりやすいことが背景にある場合が多いとされています。

結露には、室内の湿度の高さも関わります。加湿のしすぎや換気の不足で室内の水蒸気が増えると、より高い表面温度でも結露しやすくなります。つまり結露は「窓の表面温度」と「室内の湿度」の兼ね合いで起きる、と整理できます。

結露を放置すると何が起きるか

結露そのものは水滴ですが、放置すると住まいにいくつかの影響が出ることがあります。サッシや窓枠にたまった水分は、木部の傷みやサッシまわりの劣化につながることがあります。カーテンや壁紙、窓下の床が湿ると、そこにカビが発生しやすくなります。

発生したカビは、見た目や臭いの問題だけでなく、ダニの温床になったり、人によってはアレルギーの一因になったりすることがあるとされています。健康への影響には個人差があり、ここで断定はできませんが、湿気とカビをためこまない環境づくりは、住まいの手入れの面からも意味があると考えられます。

こうした影響は、結露が「たまたま出た水滴」ではなく、冬のあいだ繰り返し起きることで積み重なっていきます。だからこそ、その都度の拭き取りだけでなく、発生の条件に踏み込んだ対策を検討する価値があります。

対策の全体地図 — 運用の工夫と根本対策

結露対策は、大きく2つに分けられます。ひとつは、いま住んでいる状態のまま湿度を抑えるなどしてしのぐ「運用の工夫」。もうひとつは、窓の断熱性能を上げて表面温度そのものを底上げする「根本対策」です。

運用の工夫には、こまめな換気で室内の水蒸気を逃がす、除湿機やエアコンの除湿を使う、加湿のしすぎに気をつける、窓のそばに家具を密着させず空気を動かす、といったものがあります。これらは室内の湿度側を下げる工夫で、一定の効果が見込めます。ただし窓の表面温度は変わらないため、条件がそろえば再発しやすいという性質があります。

一方の根本対策は、窓そのものの断熱性能を高めて、室内側の表面温度が下がりにくいようにするアプローチです。代表的なものを、工事の規模と効果の性質で並べてみます。

対策位置づけ効果の性質・工事の規模
換気・除湿・加湿の調整すぐできる運用の工夫室内の湿度を下げる。窓の表面温度は変わらないため、条件次第で再発しやすい
内窓(二重窓)の設置根本対策・比較的手軽既存の窓の内側にもう一枚窓を足す。間にできる空気層が、室内側の表面温度の低下を抑える。多くの場合、短い工期で施工できるとされる
ガラスの交換根本対策サッシはそのままに、断熱性能の高い複層ガラスなどへ入れ替える
外窓(サッシごと)の交換根本対策・大がかり窓全体を断熱性能の高いものへ入れ替える。効果は大きい一方、工事の規模も大きくなる

根本対策ほど、窓の表面温度そのものを底上げするため、結露の起きにくさという点では効果が期待できます。国土交通省の研究機関も、窓など開口部の断熱が住まいの温度環境と結露の抑制に関わることを解説しています。どの方法が合うかは、住まいの状況や工期の希望によって変わります。

窓の断熱改修には国の支援制度がある

窓の断熱改修は、住まいの省エネにつながる工事として、国の支援の対象になっています。内窓の設置、ガラスの交換、外窓の交換といった工事が対象で、既存の住宅の改修が想定されています。

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先進的窓リノベ2026事業

受付中最大1,000,000(条件により変動)
予算消化率12%

上のカードに、対象になる工事や現在の受付状況、支援の水準といった最新の情報がまとまっています。これらは変わることがあるため、本記事には固定の数値を記載していません。詳しい対象や申請の流れは、カードのリンク先と公式ページでご確認ください。

国の制度とは別に、お住まいの自治体が独自の補助を設けていて、国の支援に上乗せできる場合があります。財源が異なれば併用できることもありますが、可否は制度によって異なります。まずは、ご自身の地域でどんな制度が使えるかを確認してみるとよいでしょう。

お住まいの地域の制度を探す

地域を選ぶと、国・都道府県・市区町村の制度をまとめて確認できます(併用の可否は各制度の公式要綱でご確認ください)。

自分の場合はどうすればいい?

取れる対策は、住まいの状況や時間の余裕によって変わります。代表的な3つのケースで整理します。

賃貸にお住まいの場合——窓そのものを入れ替える工事は、原則として難しいことが多いです。まずは換気や除湿といった運用の工夫が中心になります。取り外せるタイプの簡易な内窓や断熱対策もありますが、原状回復の条件があるため、大家さんや管理会社に相談してから進めると安心です。断熱や窓まわりの考え方は、関連記事でも整理しています。

持ち家で、この冬までに何とかしたい場合——比較的短い工期で施工できるとされる内窓の設置やガラス交換が、現実的な選択肢になりやすいところです。まずは国の支援制度の対象や受付状況を確認し、登録事業者に相談してみるとよいでしょう。制度のしくみは、次のまとめ記事で押さえられます。

先進的窓リノベ2026事業の基本を読む

対象・補助のしくみ・申請前の注意点を整理しています。

これからリフォームを計画する場合——窓だけでなく、壁や床の断熱、給湯器の入れ替えなど、ほかの工事とまとめて検討すると、住まい全体の快適さにつながりやすくなります。国の制度に加えて自治体の制度も対象になることがあるため、地域の制度から確認するのがおすすめです(前の節のリンクから探せます)。

よくある質問

内窓を付ければ、結露は完全になくなりますか?

内窓を設けると、室内側の窓の表面温度が下がりにくくなるため、結露は起きにくくなると考えられます。ただし、室内の湿度が非常に高い場合などには、条件次第で結露が残ることもあります。「まったくのゼロになる」と言い切れるものではなく、換気や除湿といった運用の工夫と組み合わせると、より抑えやすくなります。

賃貸でもできる結露対策はありますか?

はい。換気や除湿で室内の湿度を下げる、加湿のしすぎを避ける、窓のそばの空気を動かすといった運用の工夫は、賃貸でも取り組めます。取り外せる簡易な断熱グッズもありますが、窓の入れ替えのような工事は原状回復の条件に関わるため、事前に大家さんや管理会社へ相談することをおすすめします。

内窓の工事は大がかりですか?

内窓の設置は、既存の窓の内側にもう一枚窓を足す工事で、外窓ごと入れ替える場合に比べると、短い工期で施工できるとされています。とはいえ住まいの状況によって条件は変わるため、実際の工期や施工方法は、登録事業者に現地を見てもらったうえで確認するのが確実です。

支援制度はいつでも申請できますか?

この種の制度は、あらかじめ決められた予算の範囲内で受け付けられ、上限に達すると名目の締切より前に終了することがあります。名目の期限まで待てば申請できる、とは限りません。申請を検討する際は、本文中のカードと公式ページで最新の受付状況をご確認ください。

ご利用にあたっての注意

制度や受付状況は変わります

補助制度の対象・支援の水準・受付状況・申請の期限は、予算の消化状況などによって変わることがあります。この記事の情報は執筆時点のものです。申請を検討する際は、本文中のカードと各制度の公式ページで、最新の内容をご確認ください。

工事の契約や着工の前には、その工事が制度の対象になるか、いつの着工分が対象かといった条件を、登録事業者や公式ページで確認しておくと、行き違いを防ぎやすくなります。

出典

出典の内容は変わることがあります。最新の情報は各公式ページでご確認ください。

この記事の作り方

本記事の掲載データはすべて各制度の公式一次情報から取得し、制度ごとの取得日を記事内に表示しています。照合済みデータをもとにAIを活用して作成し、複数観点の自動審査を経て掲載しています。詳しい制作プロセスは運営者情報をご覧ください。

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